消えた464兆円
内閣府から「平成28年度国民経済計算年次推計」が発表された。(独行)住宅金融支援機構調査部がこの推計をもとに分析した結果によると、日本の住宅の建物部分の時価総額は1993年末の約326兆円から2016年末には約368兆円へと42兆円増えているという。
しかし、この間に約464兆円もの住宅投資が行われているが、減耗・滅失などにより、442兆円もの時価総額が失われている。
約464兆円も投資したものが、42兆円しかストックとして積み上がっていないというわけだ。
対して、米国では1993年末の約6.65兆ドルから2016年末には約20.79兆ドルへと、住宅の建物部分の時価総額が3倍以上も増えている。この期間に約12.3兆ドルの住宅投資が行われ、7.35兆ドルが摩耗などによって損失しているが、価格そのものが上昇していることもあり、「日本とは全く異なる市場構造となっている」((独行)住宅金融支援機構・小林正宏調査部長)という。
度々指摘されてきた事実ではあるが、あらためて日本と米国の差に驚かされる。
約464兆円も投資し、その価値がほとんどストックされていないという構造では、「成熟社会に相応しい豊かな暮らし」が遠のくばかりである。
リンク先は各社のサイトです。内容・URLは掲載時のものであり、変更されている場合があります。
-
BXカネシン、「EQ GUARDマニュアル」に耐震改修で役立つ情報を追加
2024.04.25
-
ニチハ、モエン透湿防水シートⅢ リニューアル発売
2024.04.25
-
三協立山・三協アルミ社、玄関ドア「ファノーバ2」発売 住まいを守るレジリエンス機能と上質な心地良さを兼ね備えた玄関ドアにモデルチェンジ
2024.04.25
-
サンゲツ、抗ウイルス機能を持つ「ライトフレッシュ壁紙」を発売 TOTOのハイドロテクト技術を活用し、より快適な室内空間へ
2024.04.25
-
サンゲツ、壁紙見本帳「2024-2027 リフォームアップ™」を5/23に発刊
2024.04.25
内容・URLは掲載時のものであり、変更されている場合があります。
-
エフ・ディー・シー WEB来場予約を増やすオンラインセミナーを開催
2024.04.23
-
これからの高性能断熱リフォーム 極力壊さないリノベーションとは
2024.04.22
-
トルネックス 全館空調をテーマに、坂本名誉教授と松尾氏のトークセッションを開催
2024.04.16