2018.3.7

ミサワホーム OB顧客からの受注単価アップへ、健康リフォームに注力

断熱性向上リフォームではシミュレーションツールも開発

断熱性能の向上や空気環境の改善、光・音環境やプランニングの工夫などによって心身の健康に寄与する「カラダとココロのウェルネスリフォーム」の提案を開始した。研究や調査結果などをふまえ、OB顧客をはじめ生活者の関心が高い健康を切り口に提案を進め、リフォームの売上単価を高める狙いもありそうだ。

健康を切り口とした提案型リフォーム「カラダとココロのウェルネスリフォーム」の展開を開始した。

同社ではこれまで省エネ性能の向上を切り口に住まいの高断熱化を図る断熱リフォームなどを提案してきたが、消費者に効果やメリットがなかなか伝わらず、受注に結び付かないケースが多かったという。そうしたなか、国土交通省のスマートウェルネス住宅等推進事業調査などから、断熱性能の向上が居住者の血圧低減に寄与することなどが明らかになってきた。

「リフォームを提案するうえで、健康を切り口にすることが可能になってきた」(ストック推進部 ホームイング企画課 三田村聡課長)という。

そこで、健康リスクを低減するリフォームとして「カラダとココロのウェルネスリフォーム」を開発、提案を開始した。同社のリフォーム事業ではOB顧客からの受注が約6割を占めており、高齢期を迎え健康への関心が高い顧客も少なくない。2017年度上期のリフォーム事業の売上高は303億円で前年同期とほぼ横ばいだが、売上単価が減少しているという。付加価値の高い「カラダとココロのウェルネスリフォーム」により、OB顧客を中心にリフォームの売上単価をアップする狙いもありそうだ。


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