旭化成ホームズはプレハブ部材サプライヤーを買収、北米住宅市場に進出する。施工の合理化を武器に北米住宅市場の開拓を目指す。

旭化成ホームズは米国で戸建住宅ビルダーへのプレハブ建築部材の提供を行うErickson FramingOperations LLC(以下、Erickson社)を買収、北米住宅市場に進出する。

Erickson社は米国で木造戸建住宅の壁や屋根をパネル化し製造・販売・施工する部材サプライヤーで、戸建ビルダーへの供給を年間3000棟以上行っている。同社はパネル化した部材を用いることで施工の合理化を図ることに強みを持つ。

旭化成ホームズは昨年、豪州の住宅会社McDonald Jones Homes Pty Ltdと資本提携を締結し戸建住宅でも海外進出を果たしたが、「好調な経済を背景に、安定的な住宅需要が期待できる」(川畑 文俊社長)とし、今回、Erickson社の買収により北米の住宅市場へも進出した。

「ビルダーと部材サプライヤーの両面から提携の可能性を模索してきたが、先にサプライヤーが見つかったので、今回、Erickson社との提携に至った」(同)という。

施工の合理化を北米住宅市場での競争力に

米国では職人不足などで建設費が高騰し、コスト削減と建築現場合理化のニーズが高まっているが、現場で組み立てる施工法をとる事業者が多く、工業化が進んでいない。

「米国ではトラスのプレハブ化まで行う事業者は増えてきているが、壁のパネル化まで行う事業者は多くない」(同)ことから、旭化成ホームズではErickson社と提携することで住宅の工業化を図り競争力を高め、北米市場を開拓していけると考えている。

旭化成ホームズでは壁や屋根をパネル化し製造・販売・施工する部材サプライヤーであるErickson社と提携することで住宅の工業化を図る画像はErickson社ホームページ

旭化成ホームズの売上高の将来像 旭化成ホームズは中期経営計画で海外事業を新規事業として推進していこうとしている

旭化成ホームズでは海外進出にあたり、日本国内で培った工業化のノウハウを活かし強みとすることを基本的な考え方に据えている。オーストラリアで提携しているMcDonald Jones社は鉄骨構造を主力商品の一つとし、旭化成ホームズがヘーベルハウスで採用しているALC外壁も仕様に含んでいる。このため、旭化成ホームズの工業化のノウハウを活かしやすいと考え、McDonaldJones社と提携し工業化を強みとして住宅の供給を行っていこうとしている。

今回のErickson社の買収を通じた北米住宅市場への進出でも、国内で培った工業化のノウハウを活かしていこうとしている。ただし、鉄骨ではなく木造であるという点では新たな挑戦であり、どのように日本での工業化のノウハウを活かしていけるのか注目が集まりそうだ。

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