住のノウハウで都市をたたむ
少子・高齢化、空き家・空き地問題、さらには都市のスポンジ化の進展などを背景として、様々な自治体がコンパクトシティ化に向けた取り組みを進めようとしている。今までのようにスプロール化していく街づくりを放置しておくと、全ての住民に充分な行政サービスを提供することはできない。スラム化による治安の悪化の恐れもある。そのため、都市機能をコンパクト化していくことで、成熟社会に相応しい街づくりを進めていこうというわけだ。
首都大学東京の饗庭伸教授は、こうした状況を「都市をたたむ時代」と表現している。都市をどんどん拡大していった時代から一転し、拡大してしまった都市をどうたたんでいくかが重要になってきている。
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