2017.11.13

積水ハウス「フレキシブルβシステム」

RC造より約5カ月の工期短縮 3・4階建構法がさらに進化

3・4階建の新構法「フレキシブルβシステム」を開発。高強度柱と高強度梁の採用により、設計の自由度と空間提案力が向上し、大開口・大空間も実現しやすい。病院や保育所、ホテルといった非住宅にも適しており、多用途の建築ニーズに応える構法として、積極的に提案していく。

都市部の多様な建築ニーズに対応する3・4階建新構法「フレキシブルβシステム」を開発、導入を始めた。

積水ハウスでは、1997年に世界初の重量鉄骨梁勝ちラーメン構造のβシステム構法を開発し、3.4階建の戸建住宅や賃貸住宅などに採用してきた。柱の位置を自由に移動でき、各階の間取りや窓の位置などの自由度が高いのが特長だ。短工期、高品質を実現する工業化住宅の強みも活かし、中高層住宅市場を開拓してきた。

ただ、最近では都市部を中心に多世帯住宅や店舗・事務所併用住宅などの建設が増えており、βシステムの活用も多様化している。ホテルや保育所、災害公営住宅などでもβシステムが使われるようになってきた。そこで、従来のβシステムを進化させた新構法「フレキシブルβシステム」を開発。中高層住宅市場に投入する。新構法を採用した戸建住宅「BIENA(ビエナ)」、賃貸住宅「BEREO(ベレオ)」、多用途併用住宅「BEREO PLUS(ベレオプラス)」も発売し、多様化する建築ニーズへの提案力、競争力を強化する。

「他社からは7、8階建といった高層も可能な構法も提案されているが、中高層住宅のボリュームゾーンは3・4階建。フレキシブルβシステムの投入でボリュームゾーンでのシェアをさらに高めていきたい」(常務執行役員 三浦敏治技術本部長兼開発部長)としている。


この記事は会員限定記事です。
無料会員になると続きをお読みいただけます。

アカウントをお持ちの方

ご登録いただいた文字列と異なったパスワードが連続で入力された場合、一定時間ログインやご登録の操作ができなくなります。時間をおいて再度お試しください。